#04.鉄骨造

鋼構造許容応力度設計規準

日本建築学会による『鋼構造許容応力度設計規準』の最新改定版。設計法の多様化に対応し、位置づけを明確化。現代の構造形式に焦点を当て、実用性を向上。国土交通大臣認定品も適用可。国際化とデジタル化に対応し、信頼性と効率性を高める鋼構造設計の基準書。

概要

鋼構造設計の新たな基準:進化する許容応力度設計

日本建築学会が発行する『鋼構造許容応力度設計規準』は、1941年の初版以来、鋼構造設計の基準として重要な役割を果たしてきました。2005年の大幅改定を経て、本書はその内容を踏襲しつつ、最新の知見と技術動向を反映し、さらに進化を遂げました。設計法の多様化に対応し、他の設計指針との関係性を明確化することで、より実践的な設計を支援します。

ヒント

現代のニーズに応える:実用性と明確性の向上

今回の改定では、近年の建築設計における変化に対応するため、構造形式の記述を見直し、実用的な情報を優先的に掲載しています。リベット接合など、現代では稀な構造形式の記述は最小限に留め、頻繁に用いられる構造形式に焦点を当てました。さらに、JIS規格材だけでなく、国土交通大臣認定品も適用範囲とし、材料選択の幅を広げています。

ヒント

国際化とデジタル化:より開かれた情報共有へ

鋼構造関連規準・指針類の英訳活動を契機に、本書の位置づけを明確化し、国際社会への情報発信を意識した改定を行いました。また、デジタルアーカイブの活用により、過去の規準・指針との比較検討が容易になり、設計者はより多角的な視点から情報を得られます。本書は、これらの変更を通じて、鋼構造設計の信頼性と効率性を高めることを目指しています。